2015/08
腰痛の原因

今年は五月から猛暑が続き、ここ富山も連日36度、車の中は39度まで上がっています。お天気に腹を立てても仕方がないのですが、この暑さはやはり体だけでなく精神的にも応えます。
 

1年半続けていた筋トレもいささか無理がたたったのか、突然腰に激痛。椅子から立てないような状態でした。一日横になって過ごし(安静第一!)横になったまま富山の友人に電話をかけて病院を教えてもらいました。

「迎えに行こうか、立てる?」と言ってくれたのには涙が出そうでしたが、「なんとかなるから大丈夫」と答えました。

ゆっくりと起き上がり、激痛を堪えつつ自分で車を運転して病院へ。

順番が来て名前を呼ばれても痛みで立てないのです(苦笑)。看護師さんに助けられて、なんとも頼りない状態で診療室へ。すぐにレントゲン撮影。

「レントゲンも異常なし、骨も筋肉も非常にしっかりしている、たぶん腰の筋肉の一部に傷がちょっとついただけ、すぐに治ります」とのこと。

患部に直接痛み止めを打ってもらい、傷み止めと筋肉の緊張を和らげる薬を一週間分出してもらいました。驚いたことに帰りはなんとか歩けるようになっていました。ただし急激な動きは禁止。

とはいえ腰の痛みというのは心まで痛めつけるようで、動くことも食べることもできず、水だけは欠かさず、野菜ジュースを飲み続けの二日間。ところが驚いたことに二日後にはきれいに痛みが治まっていたのです。
 

腰痛の原因は最近の研究で精神的なものがほとんどだと分かってきました。機能的なものは手術で治りますが、心まではどうにもなりません。

原因となるものは自分で数えてみてもうんざりするほどたくさんあって、それがある意味限界を超えた、ということなのかもしれません。ちょうど雪の重みについに耐えかねて折れた枝みたい、と少々自分には似合わない表現ですがそんなことなのだろうと思います。
 

これまで人にとって人生の大変というものは幾つかあり、それが全部この十年の間に起きました。ひとつひとつ乗り越えてきたのですが、その人生の大変がここにきて終了したのです。

つまり問題がほぼすべて解決してしまい、幸福で心穏やかな日々が到来したのです。

無意識とは不思議なもので、そうなったとたん、気が折れたのかもしれません。何をやる気も起きず、好きな料理もただ面倒なだけ。かつて同じような状態(この時は長編の執筆中でした)になった時、そんな時はなぜかいつもモッツァレーラにトマトとバジルというカプレーゼで生き延びてきました。

よくよく考え、このやる気の無さは神様がくださった人生初の休暇なのではないかと思うようになりました。イヤなことはできるだけ手抜きし、読みたかった本を片っ端から読むことに決めました。

それでも我が家の老描(百才を超えました)プージャの世話は続きます。このお便りを書き終えたら、八ヶ岳に行きしばらく森の中で過ごします。考えた末、持って行くのは携帯だけにしました。

2015/08/06 高瀬千図拝

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