平成30年4月某日
一人でいると話し相手がいない。で、午後5時になると水割りを作る、つまり飲む。ワインは重すぎて飲めなくなった。年のせいである。72才、言いたいことを言っていい年齢になったと勝手に思っている。
で、台所で一人会話が始まる。頭の中でいろんなことを思い出したり、話したりする。声に出すともうこれは病理的な世界になるので、ただ考えている。
精神世界の人が好きではないと、前にも書いた。なぜか。頭が悪い人が圧倒的に多いからだ。頭の悪い私が言うのだから間違いはない。頭の悪い私より頭が悪い。学校の成績も悪く、偏差値の高い大学には行けなかった人たち。そこまでは私と同じ。
ただ、それでも「私は分かっている」と、人を見下したい気持ちは人一倍強くて、何かにつけて、「世間の人は分かっていませんよね」的な発言が目立つ。
人のことはどうでもいいじゃないか、と思いながら、言葉に出して言えない気の弱い私。
心の中では、「
そこまで言ってもまだ言い足りない。ほんとに精神世界の人たちは気持ちが悪い。
と言いつつ、では、オジサンが好きかというと好きではない。中年の男性、初老の男性がすべてオジサンとは限らない。オジサンという名の魚もいたが、これは魚ではなくて人間のオジサン。
私の言うオジサンの定義。
平気で嘘をつく。国会答弁も嘘だらけ。最高学府を出て、自他共に頭がいいと認めている官僚も嘘を並べる。一般のオジサンも平気で嘘をつく。しかも、毛穴が開いている、肌がどこか油じみている、目がギロギロしている、若い女を見ると無意識に媚びた表情になる、特に金髪の外国人の女に弱い、背広が臭い、話題が過去の自慢話、または聞きもしないのに学歴自慢。まだいろいろあるがこの辺で終わる。
ともかくオジサンも精神世界系と同じくらい気持ちが悪い。近頃ではこれをキモイと言うらしい。かく言う私は広瀬すずちゃんが大好きのただの婆さんである。
2018/04/20 高瀬千図