アメリカ映画 1991年製作
老人ホームに暮らすニニー(ジェシカ・タンディ)が、たまたまホームを訪れた中年女性エヴリン(キャシー・ベイツ)に話しかけるところから映画は始まる。
女性差別と人種差別がはびこるアメリカの田舎町で起きた事件を語って聞かせる筋立てだが、暴力も人種差別も、そして最愛の兄に起きた悲劇もニニーの口からたんたんと語られる。
兄の恋人ルース。
兄の死後、ルースは別の男と結婚するが、夫の暴力にさられていることを知ったニニー(若い頃のイジー)はルースを助け出す。二人で始めたレストランの名物はフライドグリーントマト。
二人の女の友情の物語は、それまで古い因習にとらわれていたエヴリンを自己解放へと向かわせる。だんだんきれいになっていくエヴリンの変化をキャシー・ベイツの名演技で楽しめるし、また若い頃のニニー(イジー)の自由で開放的でほんとうの愛を生きる勇気を持った女性をメアリー・スチュアート・マスターソンが好演。この映画の彼女は輝くばかりに美しい。
この映画が完成した頃はまだアメリカには人種差別と女性差別が色濃く残っていたためか、上映館がなかなか見つからなかったというエピソードも残っている。
秀作中の秀作。
上質な女性解放の映画であると同時に上質なヒューマンドラマでもある。
Blu-Ray版:Amazon
(英語のみ(日本語字幕・音声なし))
(英語のみ(日本語字幕・音声なし))
Tomates Verdes Fritos /
フライド・グリーン・トマト
[ Blu-Ray, Reg.B Import ]