映画:その名にちなんで

アメリカ映画 2006年製作
 

原作は文学・歴史カテゴリでもご紹介したジュンパ・ラヒリの同名小説の映画化。原作の香りも質も落としていない秀作。

物語を読んだ後で観ても面白いし、映画を観た後に原作を読んでも面白い。

緻密な構成でインドとアメリカ、二つの文化を行き来するインド系の家族の日々が描かれる。何度観ても飽きないのは、真実を正面からきちんと捕らえ、また個々の心理を細やかに描き出しているからだろう。

親子それぞれの時代と意識、愛も信頼もありながら行き違っていくそれぞれの思い、という人種も時代も超えて共通するテーマが鮮やかに、魅力的に描かれる。

ああ~、それにしても私はインドが懐かしい。帰りたい!