2015/10
暮らし方を考える

雄山

朝夕、すっかり涼しくなり、風邪も流行り始めたとか。くれぐれもご自愛ください。

この写真は富山県立中央植物園から見た立山連峰のひとつ雄山おやまです。雄大な姿を眺めつつ、晴れた日には花や紅葉した木々の間の小道をゆっくり散歩します。広大な池にはそろそろ鴨たちが集まってくる季節です。
 

最近のマイブームは Kindle readerキンドル リーダー、つまり電子書籍を読む専用の端末機で、アマゾンで購入しました。インターネットで注文した電子書籍は自動的にこの端末機に入ります。手帳ほどの大きさにもかかわらず数千冊の本を入れることができます。

これまで読んだ中でも愛読書になっているもの、読みたかったものなど、アマゾンのキンドル・ストアで探しては買い集めています。

画面が明るいのでライトが必要ないうえに、老眼にもやさしく読みやすい大きさに文字を拡大できます。

実を言えば私は機械は苦手、パソコンも苦手、必要に駆られてなんとか使ってきましたが、そんな方にもお勧めです。最新の機器が今や老人の味方になろうとは考えもしませんでした。目がつらくて、途中で読書をあきらめることもしばしばでしたから。調べ物はルーペを使っていました。
 

久しぶりに小泉八雲-ラフカディオ・ハーンの『日本の面影』を購入。読んでいると明治初期の日本の姿が驚きに満ちた賛嘆と共に語られ、その描写もすばらしく、読む方もまた脳裏にその光景が鮮やかに浮かんできます。

妖精が住んでいる国、どこを見ても陶然とさせられる美しい田園風景とハーンは書いています。外国人を警戒しない人懐っこい人々。誰もが礼儀正しくて親切。世界にはこんな国がほんとうにあったのか、とハーンはその感動を書き綴っています。

慎ましく無駄なものがない日本人の住まい方は、物をたくさん飾りたがるヨーロッパ文化より、ずっと洗練されているとハーンは語っていますが、西洋式の生活は確かに便利で、私など今や椅子なしに暮らすことはできません。正座など20分も持たないのではないか、と思います。

それでも余計な物を置かない空間の美というものは理解できます。実際、自分の暮らしでもできるだけ余計な物は置かないようにしています。ただ植物だけは例外で今や我が家のサンルームは育ちすぎた植物でいっぱいになってきました。伸びすぎて切った枝も枯らすのがかわいそうで、また育ててしまうからです。

「お母さんはgreen thumb=緑の指の人だね」と娘たちに言われます。
(緑の指、というのは童話から来ています。その子が指を触れると植物が育つのです。西洋では植物に好かれる人をグリーン サム(サムは親指)を持つ人と呼びます。)
 

しかし年を取るのは悲しいもので、持病のため草むしりは眼科で禁止されています。下を向く作業は眼圧を上げるからです。八ヶ岳の庭はいつも丁寧に管理してくださる方にお願いし、無理のない程度に手入れをしています。

友人からいただいた 半夏生ハンゲショウ も根付きましたし、今年は来春の楽しみにたくさんムスカデを植えるつもりです。

とりとめのない話になってしまいましたが、ハーンの『日本の面影』は私たちの暮らし方をもう一度考えてみるよい機会になりました。

2015/10/06 高瀬千図拝

 

 

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