2016/06
心の自由

この春は気温差が激しく体調不良を感じた方もおありだったかもしれません。この季節はいつもなら小梨の花が枝を覆いつくすほどに咲くのですが、今年はほとんど咲きませんでした。八ヶ岳の楽しみは思いがけないところにまだ知らない花を見つけたり、これまで花をつけたことのない木が突然びっくりするような美しい花を咲かせたりするのを見たときです。

雨上がりの森に日が差すと木の葉の一枚一枚に光が宿り、きらめきわたります。空気も水も澄み切っているので、時には露のひと粒に小さな虹が浮かんでいたりします。

晴れた日は風に揺れる木漏れ日の美しさにうっとりします。西側のいささか巨大化したアオダモの木は天然の日よけになっています。・・・というといいことばかりのようですが、まだここには光回線がきていないことがわかり、開通は6月8日、開運情報もいつもより遅くなってしまい申し訳ありません。
 

大好きな富山でしたが、やはりマンション暮らしは苦手だとつくづく思い知らされました。コンクリートに囲まれた部屋、大好きな土いじりもベランダに植木鉢を並べるくらいしかできず・・・。

年をとっての楽しみのひとつは庭いじり。私にとって70才になってよかったことの一つは、『生』に対する執着が希薄になったことです。ここまで生きたのだから、これからは何が来ても「もういいか」、という心境。

我ながら頑張って必死に生きてきたと思えるので、いつこの生が終わってもかまわない、という思い。それは投げやりとはまったく正反対のもので、いわば『心の自由』を得たような感覚です。欲ももうほとんどなくて、今あるもの、与えられた日々を丁寧に大切に生きる・・・それだけでいい、そんな感じです。
 

そこで築15年を過ぎた我が家も手入れをしなくてはならない時期にきてリニューアルしました。友人のお陰で気持ちのいい職人の方々が次々に来てくださり、キツツキが開けたたくさんの傷を修復したり、ペンキを塗り替えたり、雪止めを付けたり、家は生まれ変わったようにきれいになりました。これでまた10年は大丈夫。
 

今は仕事はそっちのけで朝から庭いじり。ホームセンターの苗売り場をうろついています。これまでもたくさん植えたのですが、土が合わないのか、寒冷地によるのか生き残った植物はわずかです。今は植物を育てる達人の富山の友人にいろいろ教えてもらい、土壌改良から始めています。

私はもともと急性緑内障という持病をかかえているので、草むしりは医師に禁止されているのですが、やりだしたら止まらなくなり用心しながら続けています。
 

手が土や植物に触れることで体の中のエネルギーが浄化される気がします。そのせいか眠りが深くなり、朝まで一度も目が覚めないことも。

静かな森の中、キツネさんがまたやってきているのですが、それを見ているのは猫のプージャだけ。私は眠り込んでいて一度もまだその姿を見ていません。

ではどうして来ているとわかるのか。ベランダに置いておいておいたパンがかならず朝にはなくなっているからです。キツネはほんとにパンが大好き。

八ヶ岳の我が家に戻り、そんな日々を楽しみながら過ごしています。

2016/06/07 高瀬千図拝

 

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