いよいよ冬がやってきた、と思ったのも束の間、今はその雪もすっかり溶けて、連日快晴。眩しい太陽を浴びて散歩を楽しんでいます。
今の季節はただ枯れ葉と枯れ木とで一番味気ないのですが、雪の後の満月ばかりは値千金の価値があります。葉を落とした木々がくっきりと青い影を落とし、空には満月、月光に光る雪。ひとりで見ているのが惜しくなるほどの景色です。
空気が澄みきっているので、もし夜中に雨が降ったとしても朝日が上ると、森の木々についた水滴がクリスタルのように七色に輝きます。まるで天然の
「ここは一年中、住まないとその美しさは分からないのよ」と娘が言ったことがありましたが、まことにその通りです。
富山で三年過ごしました。富山もとても好きだし、たまには遊びに行きたいと思います。でも、三年ぶりに帰ってきた森は、その前よりずっと私には価値あるものに思えるようになりました。こんなところはそうそうあるものではない、とも思います。
大地が放つエネルギーは段々高くなっていて、先日、訪ねた
地下にはストーン・サークルとモノリスが埋まっています。6800年前に大地と宇宙のエネルギー調整のために作られたと言われています。
しかし、高速道路建設のため、全部破壊しようという意見まであったとのこと。結局、元通りに埋め戻す案が採用になりました。
今は小さな公園のようになっていて、誰でも入ることができます。また、今はそれを元通りに復旧しようという密かな運動も進められています。
私がここ、原村に戻ってきたのも意味があってのことかもしれません。言ってみれば、これこそが葦原瑞穂さんの遺言だったからです。村にとっては観光資源、下手をすると世界遺産にもなりかねない遺跡です。
ご興味のある方は訪ねてみてください。そして多くの人がその場で復旧を祈ることで、何かが動き出さないともかぎりません。
さる世界的にもっとも知名度の高い人物が原村に別荘を建てたという噂があります。ヘリポートが作られたのは知っていましたが、それは個人のものだったということです。
不思議の村、原村。今ものすごい勢いで、住宅が建設されています。できればまだまだ僻地のまま、静かにしておいていただきたいと思うのは住民のエゴかもしれません。
2016/12/09 高瀬千図拝