2018/04/06
今、ここが天国

春の気配

ようやくここも春の気配です。毎朝、そわそわと庭を歩き回るのが日課になりました。最初にスノードロップが咲き出すのはいつものこと、ムスカリが芽を出し、雪が来る前に肥料を充分に与えたのでチューリップの芽が今年はことにしっかりと大きくなっています。淡いピンクと白の花です。

去年の秋、ヤチダモの木を干ばつしました。切る前日には御神酒を上げてお詫びをします。高さはたぶん15メートル以上。葉ばかり茂り、日差しを遮るのでその下には何も育ちません。間伐をしないと森は荒れていきます。その後にアーモンド、姫コブシ、御殿場桜、染井吉野の若木を植えました。レンギョウは三本。後はジギタリス、ルピナス、畑にはハーブ各種。

レンギョウを植えるのに穴を掘りましたが、5、6キロはある大きな石が出てきてそれを取り出して、また掘ってとやっていたら、肩や腕が痛くなりました。そこで、いつもやってくる原村の子供達に穴掘りを頼むと、喜んで掘ってくれました。

その代わり、ご褒美には山ほどハンバーグを作り、ご飯は七合、新ジャガの煮物、マカロニサラダ、ぬか漬けのキュウリとカブの夕ご飯。食欲も旺盛。全部平らげてくれました。まさに食べ盛りです。
 

いつも食後はマスター劇というのをやります。ダイちゃんがヒマラヤに住む覚醒したマスター。ユウちゃんは弟子。ナオちゃんと私は野次馬。

弟子が尋ねます。「マスター、水の上を歩きたいのです。そろそろ術を教えてください」
するとマスターは勿体をつけて言います。「水の上を歩きたいとのう。では、そこのボートに乗ったらどうじゃ。私はこのキー(モーターボートのキー)で水の上を時速80キロでも走れるぞ」

クリシュナムルティの好きなジョークのもじりです。もうひとつ・・・。

弟子「マスター、今日はぜひ壁抜けの術を教えてください」
マスター「壁抜けか・・・。では、玄関のドアを開けて中に入り、裏口から出たまえ」
全員、爆笑。「マスター、冴えてる~」とユウちゃん。ユーモアのセンスがみんな同じ。

覚醒だの、意識の目覚めだの、高次意識だのと、精神世界系の人たちが妙に深刻に話すのを聞いていると私はいつもむず痒くなります。内心、「またそれか・・・。きっと何も見えてないんだな」と思うだけ。角が立つのはいやだから黙っていますが、その手のおつきあいはごめんです。八ヶ岳周辺はなぜかその手の話が好きな人が多くて、なんだか怪しい講演会がしばしば開かれているようです。異変が起きるとか地震が来るとか、はたまたUFOがどうのこうの。
 

私はへそ曲がりですから、「地震や異変の心配をしてもしようがない、私はお腹がすいたらご飯を食べるだけ。何が幸せと言って、今はみんなちゃんとご飯が食べられているし、森は平和で毎日カラスのクロウがやってくるし、子供達と次々にいろいろな遊びを考えては楽しんでいるし・・・。で、今、ここが天国じゃなかったら、どこが天国だって言うの」と思っています。

2018/04/06 高瀬千図拝

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